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え? しろくまなのに青い? あおくまじゃん。それに、食べてみたらあのしろくまの命、練乳の甘さがない! これはいけないのではないだろうか?
いや、違うんだ。食べ進めてみてわかりました。しろくまの甘さは、おとぎ話の味。幼い頃、お母さんの胸に抱かれていた安らぎ。散りばめられたフルーツは、お話の中に出て来る森の果実だ。
では、この「しろくまソーダ」は? この爽やかな味は、幼い頃ではなく、中学生、あるいは高校生の部活帰り、真っ青な夏空の下で飲んだラムネの味だ。そうだ。これは、しろくまの「成長ストーリー」なのだ。だから、この青は、青春の青なんだ。
そうとわかれば、真ん中にトッピングされたバニラアイスのとろける甘さ、おなじみのフルーツ達の甘酸っぱさは、あの夏の初恋を思い出させるではないか。
麦わら帽子、ひまわり、浴衣、花火、憧れの先輩、そして、しろくまソーダ。少しだけ大人になったしろくまは、紛れもなく夏の味だ。