【高評価】「素材が演じる狂想曲。」 「レビュアー」さんの「ハーゲンダッツ　スペシャルエディション　オペラ」についてのクチコミ・評価

素材が演じる狂想曲。
ハーゲンダッツアイスクリームの豪勢に彩られたプレミアムエディションより、元来より定番化されていたこちらのオペラ、今作にて初めて頂きました。
別メーカーのチョコレート菓子でも「オペラ」と名の付く商品は目にした事がありましたが、どうやらチョコレート菓子にこのようなタイトルを付ける決まりなのかは定かでないのですが。
姉妹品のアントワネットで構成を確認出来たように、上からソース･アイスクリーム･クッキーorケーキ･アイスクリームと言った4層からなる、味も色合いもボリューム感ある仕様のようです。
蓋を開けると濃茶色の艶やかなチョコレートソースに振り掛けられたキラキラの金箔、それは夜空に浮かぶ星屑にも見えるし、またどことなく和食器のような伝統工芸品にも見えてしまうのは自分だけでしょうか。とにかく第一印象のビジュアルは相変わらず抜群です。
スプーンですくい取って一口試食、とろみ感あるチョコレートソースから始まる、色としてはグレーやダークブラウン、クリームベージュと言ったシックなものではありますが、一つ一つの味が静かに深く主張する、甘ったるさとは一切無縁の大人びた香り高さが際立つ味わいです。
シャープな苦みと芳醇な香りを放つコーヒーフレーバーアイスクリームとシロップが大人の辛さを醸し出し、コクと甘香ばしさでキツさを和らげる2つのナッツ（アーモンド･マカダミア）が効いた一時の安らぎ。
口内で目まぐるしく行き交う高低ある味わいのハーモニーはまさしくタイトルのオペラ=歌劇を鑑賞しているかのよう。
しかし味がバラつく事無く、最終的にはスーッと一つにまとまってとろけて消える巧みな作りが垣間見えるおいしさです。
ゴージャスなのは価格だけに有らず、視覚も味覚も全て満たしてくれるアイスクリームでした。