【中評価】「いい線をいっているのだけれども何かが足りないそんなプリン風味蒸しパン」 「激辛本音くん」さんの「第一パン　ふわふわプリン蒸しパン」についてのクチコミ・評価

いい線をいっているのだけれども何かが足りないそんなプリン風味蒸しパン
プリンをイメージした蒸しパンです
蒸しパンは上部と下部の二層からなっており
上部がプリン風味
下部がカラメルソースに見立てたビターキャラメル風味となっております
袋を開けて
敷かれた紙をめくると分かるのですが
見た目がプリンになっているのですね
なかなかに粋なギミックだと思います
その見た目はまさしくプリンであり
香りや味、食感だけでなく
しっかりと見た目からも楽しませてくれるというわけです
では匂いを嗅いでみましょう
すんすんくんかくんかすーはーすーはーふがふがふはぁぁあああぁぁぁぁ～
おおこれは
キャラメルですね
映画館とかに漂っている
あのキャラメルポップコーンの匂いがします
これはプリンなんだ―という思い込みが強いのか
一瞬カラメルソース？？と思いましたが
冷静になれば
どこからどう嗅いでもキャラメルのそれです
パン生地は
水分量が多いのか
もっちりとした食感に仕上がっております
そのためもあってか
食べ終わる頃には意外と腹にくるというか
満足感があります
私はどちらかというともう少し木目の細かいパサパサ系の方が好みなのですが
ねっとりとしたプリンをコンセプトにしているのならば
これで正解なんだと思います
パサパサのプリンなんて
誰も食べたくはありませんからね
そしてそして肝心の味ですが
…おお
プリンだ
卵の風味が香る
カスタードプリンの味がする
ほんのりと甘くて
かなり優しい味わいですが
あとからまるでエッセンスのように
カラメル風のキャラメルの苦味が
芳ばしくも口内に広がります
生物の性質上
苦味が先にくるものとばかり思っていたのですが
違うのですかね？
とにかくぱくりと口に入れると
ほんのりと甘いプリンの味→芳ばしいキャラメルの苦味と
ダブルに味が堪能できます
いいっすねこれ
なかなかに愉しいっすよ
――と、ここまではいい部分を
ここから先はちょっと残念だなと思った点を
人って
繰り返すうちに刺激に対して鈍感になるじゃあないですか
この商品
ちょっと味が薄いというか
優しすぎるというか
なんといいますかどこかボヤーンとしているのですよね
つまり
初めの一口目は味が分かるのですが
何口が食べ終える頃には味になれてしまって
プリンとキャラメル
二つの味からくる微妙な味の変化が
よく分からなくなるんですよね
最後の方になると
なんかほのかに甘い普通の蒸しパンになっちゃうというか
多分ですが
優しさばかりに重点が置かれており
キレが損なわれてしまっているのかもしれません
“キレ”ってなんやねんといわれると困るのですが
いわゆる決定打みたいなものだと
そのようにお考えください
例えば炒め物だと
最後に軽く醤油を入れて味を締めたりするじゃあないですか
そういった醤油的ななにかが
この蒸しパンには足りないのだと思います
だから全体的に味がボヤーンとしている
ボヤーンとしているからこそ
確かにおいしいのだけれども
どことなく印象が薄い
そんな感じです
ちなみにこの商品
新商品かと思ったら再販版なんですね
レビューがたくさんあったのでそれと気づきました
ほら見てくださいよ
どのレビューも「おいしい」とは書かれつつも
星は低すぎるでもなく高すぎるでもなく
なんかビミョーな感じじゃあないですか
つまりはそういうことなんです
プリンってみんな大好きだし
プリン味の蒸しパンってあまり見かけないし
といいますかプリンと蒸しパンの掛け合わせってかなりのポテンシャルがあるように感じるのですが
それだけにこの商品はちょっと残念でした
ボヤーンとしているし
どこまでもボヤーンボヤーンという印象ですし
多分リピはしないと思います
うーん残念ボヤーン
ボヤーン