うどんの国から面白土産。うどんのスナック「揚げぴっぴ」

公開日:2015/6/25

皆様ごきげんよう。菅目直衣、一筆啓上つかまつる。

旅行に行ったお土産といえば、なんといってもその地の特色あふれる名産品。観光よりも、そういったものを手に入れるために足を運ぶこともあるだろう。

そこで四国在住である私、菅目直衣がお土産にぴったりな、四国四県を中心とした各地の名産品をご紹介していきたい。

讃岐のお土産にどうぞ

讃岐のお土産にどうぞ

第一回目は四国の玄関口でもある香川県からの一品、「揚げぴっぴ」。

ユニークなネーミングの定番讃岐土産

本場の讃岐うどん使用

本場の讃岐うどん使用

かわいらしい響きの名前だが、それもそのはず“ぴっぴ”とは讃岐弁の幼児語でうどんのこと。

小さい子供にうどんを食べさせるとき、「ぴっぴ食べまい(食べなさい/召し上がれ)」などと言ったりするのだ。そういうわけで「揚げぴっぴ」とはつまり“揚げうどん”という意味。

みずから“うどん県”と名乗るほどの、香川県ならではの定番お土産品である。

「揚げぴっぴ」には「甘味」「しお味」「しょうが味」の3種類あるが、今回は「しお味」を用意してみた。

角のあるうどんの形を残しつつカリッと揚がったスナック

角のあるうどんの形を残しつつカリッと揚がったスナック

袋から出してみると一見よくあるスナック菓子のようだが、よく見ると四角い断面のうどんの面影が残っている。

中まで香ばしいきつね色

中まで香ばしいきつね色

ひとつつまんでかじってみるとカリッと結構しっかりした歯ごたえ。噛めば今度はサクサクと軽い歯ざわりで、小麦と塩のうまみがじわりとにじみ出してくる。

この「揚げぴっぴ しお味」のちょっと変わったところは、あとから味付けしているわけではないということ。

うどんに限らずコシのある麺を打つ際には、グルテンを形成させるために塩を加える。そのため生麺はあんがい塩辛いものだが、大半の塩分はゆでている間に湯の中に流れ出してしまう。

「揚げぴっぴ しお味」ではその塩気を適度に残して揚げてあるため、全体によくなじんだ丸みのある塩味なのだ。どことなくフランスパンのパリッとした皮にも似ている。

調味料は一切入っていない

調味料は一切入っていない

原材料を見ても小麦粉、植物油、そして食塩の3つだけ。まさにうどんを揚げただけのものだ。その味わいは素朴で自然な素材そのものの味、いやみなくあとを引くやめられないおいしさと言えるだろう。

甘い「揚げぴっぴ」も

「揚げぴっぴ」もう2つの味、「甘味」「しょうが味」は塩分をすっかり抜いて揚げてある。そこに粉糖をまぶしたのが「甘味」で、さらにしょうがを利かせたのが「しょうが味」というわけだ。

甘い「揚げぴっぴ」はちょうどかりんとうのような味わいでお茶請けにぴったり。ほっとする甘さの「甘味」、さっぱりした風味の「しょうが味」、どちらも元がうどんとは思えないおいしいお菓子に仕上がっている。

釜玉・ぶっかけだけでなく、スナックとしてもおいしく食べられる讃岐のうどん、通販などでも手に入れられるが、やはり現地で土地の空気とともに味わってほしい。もちろんお帰りの際にはお土産に「揚げぴっぴ」をお忘れなく。

特集

ライター:菅目直衣

四国在住の男。菅目 直衣(すがめ なおい)と申します。 変わったもの、珍しいもの、未知の食文化に興味あり。 そして何より旨い物が好き。 東を向いては珍味をつまみ、西を向いてはシリアル喰らう。 今日も今日とて味覚を求め、自転車漕いで北・南。新製品もなつかしの味も、みんなまとめて持って来い!

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