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焼きそばの定番、そして亡くなった父を思い出させる一品です
焼きそばというと、もう40年ほど前でしょうか、30年前に亡くなった父が、珍しく、母に注文をつけていたのを思い出します。焼きそばである以上、焼かなくてはならない、だから、じっくり炒めるべきだといったような注文を、です。その当時、わたしはむしろ、そこまで炒めない、まだ水分が相当に残っている感じのほうがいいように思っていましたので、あいだに入って、母は困惑していたようでした。そのときの焼きそばが、この「サッポロ一番 ソースやきそば」であったかは、定かではありません。しかし、気づいたときには、いつも、焼きそばといえば、この「サッポロ一番 ソースやきそば」で、ほかの焼きそばというのを食した記憶というのはほとんどありません。わが家の定番ですね。ほかの焼きそばを食べると、やはり、味が違う、しっくり来ない気がします。
父の年も越え、いまとなっては、やはり、父のいっていたように、じっくり炒めた焼きそばのほうがいいように思っています。といって、ついつい野菜を一杯入れてしまうので、べたつかずに焼けた焼きそばというのには、まだまだたどり着けていないのですが。