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よくできてはいます。でも、ご飯にすっかり同化はできない...
ふつうに研ぎ、ふつうの分量で水を張ったお釜に、水を切って入れ、あとはふつうに炊くだけです。カロリーを抑えたまま、ご飯の分量を増やすことができます。色もかたちも、ご飯(米粒)によく似ていますし、特別な配慮をすることなく、炊き込みご飯やチャーハンなどにもつかえ、しかも、大した違和感を感じさせず、よくできていると思います。
ただ、よく見ると、お米と微妙にかたちが違って、ご飯のなかにすっかり身を隠すというわけにはゆきません。それと、香り。ご飯からたち上る香りが、やはり、こんにゃくを感じさせることは否めません。食感も微妙に違う。概ねいつも、このこんにゃくを入れてご飯を炊いていますが、たまに、これを入れずに、ただお米だけでご飯を炊くと、やはり、あ、これはお米だけのご飯だなと、あらためてよくわかります。
ですから、完全に、ご飯に同化して、その存在が気づかれないほどだとはいえない、むしろ、固有の、独特の味がする、といってもいい。そのことを了解した上で、このこんにゃくを入れて炊く効用を、意識的に、積極的に考えてつかうのがいいように思います。