【高評価】「ある日のこと」 「メソポタミア」さんの「永谷園　広東風かに玉」についてのクチコミ・評価

ある日のこと
かに玉は数あれど、私の永遠のアイドルは永谷園である。
広東風らしい優しくプレーンな味わいは今も昔も変わらない。
レトルトの味を嫌う母だったが、この永谷園のかに玉だけは時々食卓にのぼり、物珍しさに遠慮しあってつついた思い出の味でもある。

先日、今夜は夫がいない!!というチャンスが訪れ、悩んだ挙げ句にこのかに玉を作った。
しかも子供が寝てから。
そう、その通り、独り占めするのだ！どうだねこの地味な贅沢！

意気揚々、先に餡を別鍋に作って保温しながら、強火で一気に焼き上げ華麗にひっくり返す。
半熟っぽさが残る絶妙なタイミングで皿に移し、餡をとろぉ〜り。
キンキンに冷えた缶ビールと熱々のとろけるかに玉で乾杯！
至福。
恍惚。
天にも昇る気持ち。

とりあえず餡が増えたのはナイスだ。同時にグリーンピースも増えて彩りが良い。
甘酢仕立てではないまろやかな餡なので、全く味覚が疲弊せず飽きも来ない。
ふんわりシャキシャキとろっとろ。ズンズンスベスベ食べられて、しかし食べれど食べれど腹もふくれず、結局半分ちょっと食べた所で“玉子3個分のコレステロール”について考えてしまうと怖くなって中断した。
まあ、主婦とはそんなものだ。

しかし安さが魅力の玉子料理に、味付けで200円近くかかるのはいささか痛い。
この味ばかりは自分では作れないので致し方ないが、ちょっとした贅沢品である事は間違いない。

次こそ完食してみたいが、というか確実にできるだろうが、それをやる日は女を捨てる日だろう…。